久留米絣は昭和32年、国の重要無形文化財に指定された。
条件には「手括りによる絣糸を使うこと」「純正の天然藍で染めること」「投杼の手織機で織ること」の3つの規定がある。
藍で美しく染められた糸は絣解きし、水洗い、のりづけして投杼の手織機にかける。
熟練の人でも1反を織るのに10日はかかり、初めのデザインから考えると1反が出来上がるまでに、実に1月近くの時間と労力を要する。
そしてその間には気の遠くなるような根気と熟練の技が必要とされる。

写真は手織り機で織っているところ。踏み木を足で踏みながらトントントンという力強い音が響き、どこか懐かしい感じがする。
出来上がった反物を見ていると、一生懸命作業をしながら説明してくれた機屋さんの飾り気のない笑顔が思い出された。