自分が心地良く過ごせる空間にとって大切な要素が「あかり」である。
照明の広がり方や光の分量によって部屋の表情は随分と変化するものだ。つい先日の満月の頃、一つの照明ランプを部屋に置いてみた。すりガラスでできた直径50cm程度の球体のランプである。明るさを灯籠のように低くしてみると部屋の中に満月が転がってるようにもみえる。
まだ肌寒いこの季節、月の明るさも青みを帯びたひんやりした感じに見える。不思議なもので人間の体感温度と「あかり」の分量は密接な繋がりがあるらしい。
ムーンライトコンサートと題して今夜はベートーベンの「月光」を聞いてみる。ピアノの低音が美しい。
昨年末、東京都立美術館で見たイサムノグチ展の「あかり」が蘇る。アメリカと日本の間に生まれ、自分のアイデンティティーに悩んだ少年は寝る前に障子越しに見える裸電球の光に暖かさを感じたという。私には彼の作品全体にどこかもの哀しさを感じたのもそのせいだと思うが、最後に見たエナジーボイドは格別だった。
「無のエネルギー」タイトルじたいかっこよすぎる!
本当の美しさとは一体なんだろう。
そんな事を考えた一日でした。