山葡萄の手提げを使い始めて、7年近くが経った。
現代では機械の発達で私達の生活はとても便利になった。
そのため生活の変化に伴い、使わなくなってしまった道具も多い。
必要がなくなったものは当然売れなくなり、姿を消していく。
そして後継者不足に。
また、需要はあっても植物など自然のもので作られていた道具は森林伐採や環境の変化などの理由から、作りつづけていくことが困難になることも多い。
この手提げは山葡萄の蔓を編んでつくられたもの。

最近では安価な中国産も多く出回っているが、材料も山葡萄なら何でもいいという訳ではなく、寒い地域に生息するものでなければ、耐久性に乏しく良質な蔓が取れない。
一時期のブームで良い蔓も少なくなり、山の傾斜の険しいところや熊の出るような危険なところでしか、最近は取れないと聞いた。
職人さんも皆かなりの高齢だとか。
山葡萄は長く使っているうちに手油で皮のような美しい艶が出てくる。
この手提げもようやく少し艶が出てきた。
かすりもそうだが手仕事で作られたものは使い込むほどに味わいがでてくるから不思議。
いいものが消えていかないように、これからも大事に使っていこうと思う。